白いバックでごめんなさい。
皆様お馴染み(ですよね、きっと)のスパティフィラムでございます。
サトイモ科の常緑多年草。
光沢のある深緑の葉っぱと白い花とが涼しげで、夏場にはとても人気の植物。
どちらかというと花ものというより観葉植物として扱われることの方が多いんじゃないかな。
白い花と書きましたが、正確にはまんなかのでこぼこしているところ(花序)が花にあたる部分で、まわりの白いところは仏炎苞といいます。
こういう構造はミズバショウとかカラーと同じ。
熱帯アメリカが主な原産地で30種ほどの原種があるのだそうです。
園芸植物として出回っているものはほとんどが種間交雑で作り出された品種で、大・中・小サイズのものがあります。
なかなか品種名まで明示して出回ることは少ないのですが、↑のはスパティとすればかなり小さいサイズなのでミニ・メリーという品種だろうと思います。
スパティフィラムで一番多いご質問が「花が咲かない。」なんですよ。
どうして花が咲かないか。
はい、原因はお日さま(日光)不足。
観葉植物扱いで出回っているのがいけないんでしょうねえ・・・
確かに直射日光に当てたりすると葉焼けしますし、乾燥にも強くない植物ではありますが、観葉植物並に室内で育てますと大変きれいなグリーンの葉っぱわっさわさにはなりますが花は咲かなくなります。
花をお望みであればかなり明るい場所で管理する必要があります。
肥料よりもまず日光。
肥料も観葉植物用となっているものは窒素分が多く配合されていますから花が着き難くなります。
花もの用のリン酸分の多いものか、窒素・リン酸・カリが等分になっているタイプをお勧めします。
そうそう、窮屈そうだからとどんどん大きな鉢に植え替えるのも花が咲きにくくなりますよ。
花を咲かせるというのは種の保存の手段ですね。
植物も動物と同じく成熟すると花を咲かせます。
鉢を大きくするとそれに見合った状態にするために植物は生長しつづけます。
いじわるみたいですが、ちょっと窮屈くらいのほうが花は咲きやすいんですよ。
学校行っていたころはどうしてこんなこと勉強しなくっちゃいけないんだろうと思っていたことが植物とつき合いだすと意外に役に立つもんです。
楽しい園芸=実践理科教室なんですよねー。(笑)