ポピー。
本名はアイスランド・ポピー。
聞きなれないかと思いますが和名はシベリアヒナゲシ。
日本で栽培されるケシの仲間の中では一番早くに咲く品種で、切花でポピーといえばこれのことを指すと思って間違いありません。
関東地方に住むものにとって南房総のポピー畑の花摘みというのは春の風物詩のひとつですよね。
ちなみにヒナゲシ又は虞美人草とよばれるケシはシャーレー・ポピー。
オニゲシとよばれるケシはオリエンタル・ポピー。
このつぼみからこういう花が咲こうとはちょーっと想像しがたいでしょう。(笑)
薄紙で作ったような、と形容される花びら。
ポピーと聞いただけで目の前がパッと明るくなるような鮮やかな花色。
アイスランド・ポピーの場合、黄色からオレンジ・赤・白がメインカラー。
いかにも早春の光のようですっきりさわやか。
赤やピンクがメインになるヒナゲシとはイメージがちょっと違います。
つぼみの状態で出荷されてくるポピーは水に入るとそそくさと開花を始めます。
みるみるうちに咲いていく様は蝶の羽化のようでもあります。
花もちのよい花ではありませんが、この季節ならではの花。
一束でお部屋が春いっぱいになりますよ。