オリエンタルハイブリットリリーなんていう呼び方はあまり耳慣れないかもしれませんね。
現在花屋で扱っているユリは人工的に交配されて作り出された園芸品種がほとんど。
その園芸品種はオリエンタルハイブリッド系、アジアティックハイブリッド系(スカシユリ)、ロンギフローラムハイブリッド系(テッポウユリ)、LAハイブリッド系など、交配親の違いによっていくつかにグループ分けができます。
オリエンタルハイブリットというのはヤマユリやカノコユリの系統を引く品種で、丈、花ともに大きく、香りがよいのが特徴。
白花ではカサブランカ、シベリアなどがよく聞く名前ですよね。
ピンクのオリエンタルハイブリットで一番出回っているのはこのソルボンヌだと思います。
ピンク系にも色の濃淡から花の大きさまで、ものすごい数の品種があるのですが、この明るいピンクはソルボンヌだけの色。
咲き方というか花びらが丸い感じなのもこの花の特徴。
ねこじゃらしが一番好きなピンクのオリエンタルハイブリットはこちら。
マルコ・ポーロという品種。
毎年たくさんの品種が作られ出荷されて、花の仕事に使われる中でどちらも花市場の定番として長らく定着しています。
オリエンタルハイブリットが出始めた頃のピンク系の品種、スターガザールやル・リーブはいつのまにか主役の座を譲り渡してほとんど姿を見せなくなりました。
このコたちもいつかは新人さんに取って代わられる日がくるのかしらね。
その座を奪う新人さんはどんな花になるのでしょう。
ちょっと楽しみでもあるねこじゃらしなのです。(笑)