この植物、このあいだから市場ではてな?をしていたのです。
市場では通常これをイタリアンベリーといいます。
イタリアからの輸入実物。
それが今年はスマイラックスベリーという名でも並んでる。
どう見ても同じものなんだけどなあ・・・?
で、調べてみますと、
学名Smilax aspera ユリ科シオデ(スマイラックス)属のつる性多年植物。
これからクリスマスにかけて大量に出てくるサンキライに近い仲間なのだそうです。
そういえば葉っぱの感じはよく似ています。茎にはしっかりトゲもあるし・・・
実はサンキライよりずっと水っぽくて柔らかい。実の直径は5mmほど。
実はイタリアンベリーという名は日本の輸入業者さんがつけた流通名なのだそうな。
スマイラックス属の植物だからスマイラックスベリーでなんの不思議もないわけなのですが、ねこじゃらしがはてな?したのには理由があります。
これまた通常、花市場でスマイラックスといえばこれのこと。
ウェディング・ブーケや会場装飾によく使われるグリーンもの。
細い茎をピンと張った糸にからませてヒモ状に栽培されたものが一般的な姿。
こちらは本名アスパラガス・アスパラゴイディス。ユリ科アスパラガス属のつる性多年草。
なんでこんなややこしいことになったかというと、どうもアスパラガス・アスパラゴイディスが以前シオデ(スマイラックス)属に分類されていたことがあったためらしい。
植物学的には分類が変わっても流通名はそのまんまになってるわけね。
ま、とりあえず納得・・・(ため息)
このイタリアンベリー、輸入物の常で長時間水から上がった状態で出てきます。
そのせいか実が落ちやすいのが少々難。
見てのとおりとても可愛い実物なので、状態のよいものが国産で出てこないかなあと淡い期待をしているのです。
種、蒔いてみますかねえ・・・