鉢物市場で見慣れない名前の植物をみつけました。
『旅人の木』
幸福の木(ドラセナ・マッサンギアナ)や青年の木(ユッカ)と同じように愛称として付けられた名前かなと思いながら、市場の男の子に「これ何?」と聞いてみました。
「オーガスタの仲間だよ。」とのお返事。
「オーガスタって何?」
「・・・、知らないのぉ。」
「すいませんねえ、不勉強でー。」
という会話の後に、
「ストレリチアの仲間!」と教えてくれました。
なるほどね、確かにそうだ。(笑)
で、1鉢仕入れてきて、ホントの名前はなにかしらーと調べてみましたら、なんとこのコはタビビトノキが本名でした!
マダガスカル原産のバショウ科タビビトノキ属のRavenala madagascariensis THUNB.
葉が東西に広がって生育するので、旅人が方位目印として利用し、また、葉柄を切って滴る樹液でのどを潤していたというところから名付けられたそうです。ふーん・・・
さて、先ほどのお話に登場しましたストレリチア、鉢物でも出てきますが、どちらかといえば切り花での方がおなじみ。ほとんど花だけで出荷されてきます。
極楽鳥花(ごくらくちょうか)といったほうがいいでしょうか。
名前の由来は見てのとおり。(笑)
鳥のくちばしのような固いさやと鮮やかなオレンジ色の羽飾りのような花は一度ご覧になれば記憶に残る植物ですよね。
こちらはバショウ科ストレリチア属。
株全体の姿とすると旅人の木とそっくりなのですが、葉っぱはもっとずっと固い感じ。
熱帯植物のイメージがありますが、かなり耐寒性があり、室内であれば群馬でも十分育てられます。なにしろねこじゃらしの自宅(渋川)にはかれこれ20年くらい前からずっと居着いてるのがいますから・・・(笑)
なお、オーガスタというのはストレリチアのご親戚筋で観葉植物として出回っているもの。
オーガスタと旅人の木にはストレリチアのような派手な花は期待できないようです。(笑)