プリムラというのはサクラソウの総称。
春の花鉢としておなじみのポリアンサやジュリアンも正式にはプリムラ・ポリアンサ、プリムラ・ジュリアン。
通称さくらそうはプリムラ・マラコイデス。
日本桜草はPrimula sieboldiiと申します。
温帯アジアはサクラソウの仲間の分布が多い場所なので、原種・園芸種ともにずいぶんといろいろな花を目にすることができるのですが・・・
こういうのを見てサクラソウの仲間とぱっと理解するのは至難の業。(笑)
プリムラ・オーリキュラ。
正確にはオーリキュラの交配種、プリムラ・プベスケンスというべきでしょうか。
和名を厚葉サクラソウといい、原種のPrimula auriculaはスイスなどに自生する黄色い花なのですが、近似種との交配で様々な色の品種が作られ、コレクターがいるほど人気のある植物なのです。
種蒔きで作った苗からは↑のようにいろいろな花が咲きます。
これは市場から仕入れてきたポット苗たち。
外国の絵はがきやボタニカル・アートなどで見かけたことありませんか。
とっても魅力的なサクラソウなのですが、日本の夏の高温多湿には弱くてなかなか普及していません。
北海道や高地では地植えも可能らしいとのことですが、一般的には排水のよい用土で鉢植えにし雨に当てないように管理します。
なんてね、実はねこじゃらしもダメにし続けてる花なんでございます・・・(涙)